Golden Room ; Q

特に深く考えず、見てすぐ思ったことを綴っています。中高年への注目多め。

映画「シークレット・ミッション」(2013韓)

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ダントツでマンネが一番よかった

Netflixではずうっと1位(日本国内)になってる「愛の不時着」の🔟話に、この映画の主人公キャラが突如サービス出演してるというので、ちまたでは、ちょっとした騒ぎになっているとか。

「愛の不時着」をみてないどころか、「シークレット・ミッション」でさえ、見なければ見なければと思いつつまだ見ていない私は、とりあえず、そっちを先に見ることにしました。なんともう日本公開から5年も経っていたのですね。。。

 

北朝鮮から韓国に送り込まれたスパイ(たち)の映画は、以前から結構あって、どれもこれも面白いので、わりとほかのジャンルよりは見てる方だと思います。北と南に分断されてる彼の地の独自の事情ならでは、のジャンルですよねえ。昔は真面目に考えてんですけど、ここ数年は、もうな〜〜ンにも考えずに、ただただ楽しもう!と思って見てるんで、めっちゃ楽しいです。

そんな私の感想は、ひじょ〜〜〜に面白い!これはヒットしちゃう〜〜。

前半の、頭の弱いドングになりきってるキム・スヒョンの思い切りのいい芝居!感動しました! 3日に一度は階段から転び、週に一度は野糞をし、朝から鼻水を垂らして、本物のバカになりきる、振り切った演技がもう全然退屈しない!野糞て!それが芝居とわかるようになってるからね。緑のジャージバンザイ!もともと、ソウルの大都会じゃなくて、片田舎のあの泥臭い感じの町内が好きだし、街の人もいい人ばっかで、すんごい癒やされるんですよね〜〜。韓国って、地方都市も坂が多いんですねえ。なんかわからんけど、適度に緊張しつつ(いつ使命がくるんだろ)適度にほのぼのしつつ(田舎と人情に)、適度にどきっとさせられ(たまに襲われるから)退屈せずにちょっとずつ話が進んでいくあたり、すごく話の運びがいいんです。

 

そして、後半は、あれよあれよとアクションだらけに。

これ、同じ映画? と思ってしまうほど、主人公3人がキャラ変してしまい、暴れまわります。服(ジャージからスーツへ)と髪型(おかっぱからスパイヘア)かえたら、1時間近く主人公見てきたのに、まったく誰だかわからん人になっちゃった。歩き方まで変わっちゃってもう。。。。でも、いい! あほなあんたもかっこいいあんたもすごくいい! つるの剛士役(つるの剛士役ではない)がちょっとお老けになられてるようで、それがちょっと気になったんですけど、適役だったんでしょうね彼で。つるのイムジン河も歌ってくれるし!!!!

そして、私個人のお気に入りは、マンネのヘリムです!

このキャスティングに、キム・スヒョンさんよりぐっと背の低い(ていうかスヒョンさんが高すぎるんでしょうが)イ・ヒョヌくんを持ってきてるところでもう「弟!」って感じがするので大正解。加えて、あの子の声が高くて硬質っていうのも兄に憧れる弟って感じしてほんとよかった。

最初の登場から、BL風味を隠しもせず、堂々と色気を出しながら登場するこの高校生はですね、まあ、いってみれば、BTSマンネのジョングクみたいなもんです。たまたま、前の日に、ジョングクの動画をまとめて見ていた(!)せいで、私の目には、ヘリムがジョングクにしか見えませんでした。登場から最後まで、「グク頑張って!」「グク死なないで!」「グクもういいから!いいから!」「わ~~死なないでーーー!」とずっとグク呼びで泣いていた私。一番若くて、目が丸くて、一番頭が切れてて、一番しっかりしてる、という共通点から、思い込んだものと思われます。かわいかったわあ。

 

ビルの屋上に全員集まったところで、「あ〜〜〜こりゃもう全員死ぬな〜〜〜〜」とわかってしまった20分前。ほんともう、悲しかったです。ぜひ、3人とも生き残ってほしかった。3人とはいわずとも誰か1人でも。。。

でも、よく考えてみれば、それまでにスヒョンが、「生きてみるか!」といってたように、今やもう生きる意味がなくなってしまってるんですよね3人とも。単に命令をきいて自決してもよかったくらいの3人なので、なぜ戦う?というならば、スパイになったときからずっと騙し続けてきた上層部のにっくき奴らをやっつけてから。という、単にそれだけなんすよね、それ、さっきわかったことですけどね。。。そらもう、生き残っても仕方ないかもな。。。

 

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でも、1案として、また、あの田舎の雑貨店に戻って、頭の弱いドングとしておばちゃんの次男としてずっと生きていくっていうハッピーエンドもあったわけじゃないですか。そうしてほしかったなあ。愛の不時着にも出てたくらいだし。そのあたりをぼやかして、「死んだか死ななかったかわからない」ってふうにして、「実は生きてるんじゃ・・・」的におわってほしかった。あんなにはっきり皆さん飛び降りてならんでなくならなくても。。ま、しゃーないな。なので、終わり方はちょっと評価割引きたい。

 ところで、ビルの屋上に韓国の警察が盾をもって押し寄せる場面になると、なぜか一気に、日本のドラマみたいになるんですよ。これは本当に。すごく多いですからね、日本のドラマは昔から。大体、北のスパイが、ただの韓国の警察と戦う理由なんて、これっぽっちもないので、そういう意味で、まじめに敵対してるこの映画はとても珍しい。そして、何より韓国の警察内部に、あんな、まるで日本のドラマみたいに(何回いうねん)犯人を逮捕することによって命を救ってやろう、人生やりなおしさせてやろうという個人が出てくるのが、ひじょ〜〜〜〜〜〜に日本ぽい! これまでの韓国スパイ映画にはなかった要素だと思う。それが面白いのかどうかは別として。日本人のワタシとしては、あまりに馴染みのある感じになってしまったので、見やすいといえば見やすかった。

 

私、実は、雑貨店のおばちゃん、(58歳とかいってたけどもっと年上にみえた)が、スヒョンさんの監視役なのかなと思ってました。襲われたとき、ちょっとかっこよくやられてたから。でも、スパイ映画は男の独断場。女性はやっぱりないよねえ。それにしてもまっさか、あの、あの、あのおっさんが・・・くっそーーーー。あいつ、ただの監視役ってだけならまだ許したったのに、なぜか異様にはらたつんだよなー。多分見た目だと思うけど。

でもあいつ、そもそも例の部隊を作るとき、「特訓特訓特訓とそれしかやってきてないスパイの場合は、韓国へ潜入させると、必ずまわりに馴染んで使命を忘れる」という論説を主張してた教授だったらしいじゃん。当たってるよ。当たってたな。今の時代、あの理論はますます正しくなっていく。

あと、ラスボスね。いっちゃん最初にばーんと出てくるスパイの総監督。あの方ね、あの容姿からすると60代だと思うんですよ、あれで50代ってことないでしょ。で、見た目も普通の体格に見えてるのに、えっらいこと強いんですよ。さすが教官!とか思ってしまった。あの年で。実際なら、わざわざ、あなたが1人1人スパイを始末しにくる必要性ゼロだと思いました。

最近は、「北は本当は、南とうまいことやりたいと思っているから」ということをいいだす映画が少なくなく、その辺のリアリティさも、現地の韓国人でないとさっぱりわからないです。きっと面白い話なんでしょうねえ。

 

いや〜〜〜ヘリムかわいかったわ〜〜〜。そこだけ繰り返してみちゃった。